レバレッジド・ポートフォリオについて

1984年からのデータを用いて分析していて分かったことがある。約30年間の日本株(日経平均)への投資を、レバレッジの効いた投資信託で行うと、目減りの方が遥かに大きい。日経平均株価指数自体は約2.2倍になっているにも関わらず、である。 バブル時代の大きな伸びと、そこからの下落が与えている影響が非常に大きいのである。 実際、2016年の記事であるが 「日経平均」vs 「S&P500」 過去5年~30年間、投資していたらどうなっていたか試算してみた には、

日経平均225に投資していたケース 30年間投資していたとすると データでは、1993年までしか配当データがないので、変動益のみで計算します。そうすると、過去30年の運用成績は0.1838%。 S&P500に投資していたケース 30年間投資していたとすると 過去30年の運用成績は9.89%。ITバブル、リーマンショックという金融危機を経験したものの、30年間前からS&Pに投資をしていれば、年間10%近い成績を残せることができています。 ちなみに、過去50年間まで遡って運用成績をみると9.73%でした。

とある。分析すべきデータの期間を延ばすか、逆に縮めて、1993年頃より後のデータを見ないと、まともなバックテストができないように感じる。

一方で、S&P500 についてのレバレッジ商品、例えば、3倍のレバレッジをかけた ETF である SPXL, UPRO 等を用いて投資すると、S&P500 自体のパフォーマンスを大きく上回る投資効果が得られてきたことが分かっている。 ところが、レバレッジ ETF は暴落時のリスク(一般的な意味で)も大きく、扱いには注意を要する。例えば、投資先を株式クラスだけにせず、債券クラスへの投資も行うことで、シャープレシオが向上することが分かっている。

ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ提唱者の hiroakit 氏によれば、 SPXL:TMF = 6:4 付近でシャープレシオが大きい。 S&P500 は安定した指数であり、S&P500 連動 ETF は優れたパフォーマンスの、良い商品である。銘柄の入れ替えも行ってくれる。

ところで、NASDAQ 100指数(米国の NASDAQ 市場に上場する、金融株を除いた時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数)と、S&P500 指数を比較すると、近年は NASDAQ 100指数の方がパフォーマンス(伸び)が良いのである。2003–2008年はほぼ同じで 3.77% vs 2.28%であり、2009年からは年率が6.5ポイント程異なる。NASDAQ 100 指数に連動する ETF として、QQQ という商品があり、レバレッジ3倍の ETF として、TQQQ がある。 ということは、SPXL の代わりに、TQQQ を用いるとパフォーマンスが良いのではなかろうか、と推測できる。実際、TQQQ や、他にレバレッジの効いた ETF である、CURE や TECL も(時期にもよるが)SPXL よりパフォーマンスが良い。 可変レバレッジドのなんたるかや、過去の分析については、可変レバレッジド・ポートフォリオが優秀なもう一つの理由2002年~2009年を再現する(可変レバレッジド・ポートフォリオ)を参照してほしい。 これからは、TQQQ と TMF の組み合わせについて見ていく。